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ABOUT AshA

私たち AshA は、子どもたちのための国際協力を行う NPO法人 FTCJ ( Free The Children Japan ) の上智大学支部として、日本の学生たちに積極的な国際協力を呼びかけるため、2003年に発足した、学生団体です。2008年5月に FTCJ から独立し、企画から決定、実行まで全て学生の力によって活動を続けており、現在は主にインドの子どもの教育支援を行っています。

ちなみに、" AshA " はヒンドゥー語で " 希望 " を意味します。

 

また私たちは、「すべての子どもたちが可能性を発揮し、子どもらしく生きていける世界」を目指し、活動しています。そのために、貧困、児童労働、児童買春など過酷な状況で生きている子どもたちの保護、教育支援を行っているNGO団体 "Center for Communication and Development ( CCD )" に日本で集めた支援金を直接お渡しするという形で支援しています。一時的な資金援助や物資の支給では、貧困という複雑な問題を解決することはできません。継続的な支援を通じて子どもが可能性と能力を伸ばせる環境を作り出すことが重要だと考えています。

 

ABOUT CCD

 " CCD " は、" Center for communication and development "の略で、インド人活動家スワパン・ムカージー氏により設立された、コルカタに拠点を置くNGO団体です。1978年インドで起こった大洪水をきっかけに、生活に困っている人々を援助するために設立されました。私たちが関わる教育分野の活動では、主に3つの活動が代表的です。

1.小学校の設立・運営

 CCDが現在95の小学校を運営しており、都市部だけでなく農村部にも多くの学校を持っています。CCDが運営する学校では、農村部の学校と都市部の学校、また貧しい家庭と比較的裕福な家庭で学費に差をつけ、学費による収入を資金が足りていない学校の運営に充てるという仕組みが採用されています。" CCD Academy "は、CCDが運営する学校の中でもモデルスクールとされており、公用語として英語を用いるなど、高い教育水準を保っています。しかし、資金不足の影響により、未だ学校の数は不足し、建設途中の学校も多くあります。そのため、子どもたちの受け入れが間に合っていないのが現状です。

2.孤児院の運営

 さまざま事情により母親と一緒に暮らせなくなった男の子たちが暮らすのが、「マクタニア子どもの家」です。基本的に15人ほどの子どもが生活しており、皆近くにあるCCD Academyに通っています。子どもが18歳になっても引き取り手がおらず、本人が大学進学を希望している場合は、CCDから奨学金が出て、大学の寮で生活しながら勉強することができます。私たちはスタツアで毎年この場所を訪れ、おにぎり作りや紙芝居、ボール遊びなどを通じて子どもたちと交流します。

 ちなみに、” マクタニア ”とは、ベンガル語で” 開かれた空 ”という意味で、境界線のない広い空のように開かれたチャンスを子どもたちに与えたいという想いがこめられています。

3.農村収入向上プロジェクト

 農村収入向上プロジェクトRevolving Economy Relief and Welfare Program)は、村の貧困をなくし、結果的に子どもたちを児童労働から守る持続的な支援です。具体的な方法は、例えば、ある家庭にメスのヤギを貸す。そのヤギにメスの子ヤギが生まれ、6か月になったらその子ヤギをCCDに返してもらう。CCDはその子ヤギを別の家庭に貸す。農村ではヤギが育てやすく、草を食べるため餌代もかからない。農村の人々はヤギの数を増やしていき、収入につなげることができる。ひとつの村の収入が向上していくと、家計に余裕が生まれ、学費の値上げが可能となり、その村の学校が自立した経営を行うことができるようになる。このサイクルを繰り返していくことにより、都会から遠く離れた農村でも子どもたちに教育を届けることができる。収入向上のため、貧しい農村の家庭に農具を貸し出すという活動もしている。

 こういった活動のほか、自然資源の管理や水と衛生の安全の推進、未成年のための性教育の実施、女性への権利の付与、マイクロ事業、子どもの権利、政治や法の改善、障碍者やHIV/AIDS感染者のためのリハビリコミュニティの促進など、多岐に亘ります。

WHY EDUCATION

 貧困から抜け出すためには、教育が必要です。文字が読めなければ、大人になったとき契約書が読めないために、著しく不利な契約を結ばされてしまい、不当な条件のもとで働くことになってしまったり、生きていくうえで重要な契約の書面にサインできない、情報が手に入っても解読する術がない、といった事態がおこります。また、計算ができなければ物を売って稼ぐことができません。

しかし、多くの貧しい家庭では、子どもを学校に行かせる余裕がない、親が教育の必要性を認識していない、といった現状があります。

教育を受けて

いない大人

不当な契約

低賃金労働

子どもが

学校に行けない

 

収入が少ない

 こうした負の連鎖により、貧困のサイクルから抜け出せないという事態が生じます。親から子へと連鎖する貧困の悪循環から子どもたちが抜け出すためには、人々が教育の必要性を認識すること、そして実際に読み・書き・計算などの基礎教育を受けることが必要なのです。つまり、世界的な問題であり多くの人々が苦しむ " 貧困 " を根本的に解決するために必要なのは、物資や現金による一時的な支援ではなく、世界の将来を担う子どもたちの教育への支援なのです。

 

 

 また、学校は勉強だけをする場ではありません。子どもたちが同級生と共に勉強し、遊ぶことで人間的に成長する場ともなり得ます。また、学校という場に子どもが集まることは子どもたちの自由な時間を保障し、児童労働を抑止する働きもあるのです。

学校運営の意義

 学校を建てるだけでは子どもたちが教育を受けることはできません。大切なのは、学校が運営されることです。学校へ通うことができない子どもたちがいる。彼らのために学校を建て、彼らが勉強できる環境を用意する。自分たちの出したお金で学校を建てる、ということには目に見える達成感があります。しかし、私たちは「学校を建てること=子どもに教育を与えること」とは言えないと考えています。学校があっても先生もおらず、教科書もないので勉強できない、家庭が貧しいため学費が払えず学校に通えない、といった子どもたちがたくさんいるのです。彼らが学校で勉強するためには、授業をしてくれる先生や制服、黒板や教科書が必要です。更に長い目で見れば、校舎の改修や増築も必要になるかもしれません。

 しかし、その日の暮らしに精一杯な家庭は、学校が必要とするものに対するお金を払うことはできません。教育は効果があらわれるまでに長い時間がかかるものなので、効果が目に見える形であらわれにくい支援といえます。

HOW WE AID

お金による支援

 私たちは物資を送るという支援方法ではなく、“現金”を渡すという支援方法をとっています。理由は、現金が最も柔軟に役立つと考えるからです。私たちがインドから遠く離れた日本であれが足りないだろう、これが足りないだろうと想像して物資を集めても、現地では必要ないかもしれません。それよりも、何にでも変えることのできる現金を私たちが渡せば、子どもたちはその時本当に必要としているものを得ることができます。

現地の団体を支援

 それは現地で活動している団体のほうが私たちよりも現地のニーズをはるかに良く知っているからです。インドに住んでいない私たちが、「これが必要だろう、これがあればもっと良いだろう」と考えて支援しても、実際には必要なかったり、逆に現地の負担になることもあります。ノウハウや経験値を持った現地のNGO団体に託すことで、より効果的で安定した支援が実現できます。

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